Brocade FC Switchの設定
その1からの続きです。
BrocadeのSwitchは冗長化の為2個ありますが、まずは片方だけ設定します。というのも前に説明したとおり、経路制御はOSが行います。ですのでOSが入っていない状態での冗長化はご法度です。(設定してしまってSPFを片側だけ抜いておくというの勿論ありですね)
Brocadeに設定するにはBladeのHBA、V7000の内蔵FCがそれぞれ接続されてオンラインになっていないといけません。(というかちゃんと繋がっていればそれぞれのWWN(固有のシリアルナンバーのようなもの))が勝手に見えるのでそれぞれを繋いであげればいいのです。
*HBAから2本のSPFがSwitchに刺さっていますが、これはひとつとしてBrocadeは認識します。この辺も簡単です。
*BrocadeにHBAのWWNを認識させるにはBIOSでのQlogicのFastUTILを立ち上げたままにしておく必要があります。
*勿論V7000側も設定して繋いでおきます。V7000については後で。
Brocade設定の流れ
以下のような流れで設定していきます。単純なんですが、たくさんあるので混乱しがちです。注意してやりましょう。
1. WWNは64bitアドレスなので人間が理解しやすい名前(Alias)を付けます
2. HBAのAliasとV7000のCanisterのSWのポートのAilasをマッピングしてあげて名前(Zone名)を付けます。
3. Zone名をConfigに組み込んでEnable(有効化)する。既に運用している所に追加する場合、追加する前にバックアップを取っておきましょう。(というかConfigのコピーは別途ライセンスが要るので違う名前で現状と同じ設定を作って保管しておく)
1. Alias設定画面
Brocadeに対しブラウザで接続、ZoneAdmin設定を開きます。
{New Alias} -> [名前入力] -> [Add Member その名前を付けるWWNを選ぶ]
2. Zoneの作成
「Zone」タブを選び、「New Zone」 -> [Zone Name入力] -> [Zone Members についになるHBAとコントローラのAliasを選択」
構成図から言うとこんな感じのZone例
FC Switch1
Zone 1 : Blade1 HBA1 ----V7000 Canster1 Port1
Zone 2 : Blade1 HBA1 ---V7000 Canister2 Port2
これらを全部のHBAに対して組み合わせて名前をつけていきます。
注意:ZoneにはHBA一個とStorage側のSC一個の組み合わせにします。どっちかを2個にしたりとかダメですよ・
3. 有効なConfigへの反映
新規作成なら「New Zone Config」、既存のConfigに追加ならそのConfigを選んで[Add Zone Members]
で2で作ったZoneを追加。追加したままでは反映されません。メニューのEnable Configで有効化したいConfigをリストから選んでEnable!すぐさま反映されます。
この設定の仕方をもう一つのSwitchに対しても設定。これで完了。
次はBladeの設定です。